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2012-12-01 (Sat)
どうも~、オネエです~。
縁は異なもの味なもの……こんな言い回し、今の坊ちゃんお嬢ちゃんは知っとる?
厳密には「男と女の縁の不思議さ」を言い表す言葉なんやけど、別に男と女の仲に限らんでも
人と人との縁ってのは不思議で計り知れんもんやんねえ。

オネエは最近この旅の日記を介して、なんや面白いお人と出会う事が出来たんよ。
まあ厳密には日記が初めてやないんやけど……そこはちょっと、割愛させてもろて。


それは自信たっぷりに勇者を標榜しつつ、ツボ職人の道にも生きる同族のお兄さん。
何にもない我が家の中、冷たい床板に硬い鎧で迷わずごろ寝する、男気のあるお兄さん。


床板でごろ寝。



そしてオネエの家でセクシールックを惜しげもなく披露してくれる、勇敢なお兄さん…。


握りこぶしを、ぐっと。


……この後何があったかは、まあ各自の想像にお任せするとしてv


この兄さんが帰らはった後、私はちょっと面白い情報を聞き及んだんよね。
兄さんの知り合いのドワーフのお嬢さんの聞いてきた噂を書面にしたもの、ちゅう
又聞きも又聞きの噂やったんやけれど、オネエの冒険心がくすぐられたん。

その噂いうのんは…「未開のジャングルに、不思議なダンジョンが存在する」。
……どう? ちょっとわくわくしてくる響きやんねえ。
冒険者として、胸の躍る音が聞こえたら即行動すべし!
私は早速ジュレットの渡し守さんに頼んで、未開のジャングルへと足を踏み入れたんよ。


それは草木も眠るあばれうしどり三つ時。
ウェナ諸島特有の潮の匂いや波の音、そういったもんから遠く離れた密林地帯。
何処からか不気味な鳴き声が聞こえてきそうな錯覚さえ覚える、凝った様な闇の中。

ぼんやりと浮かんできた噂のダンジョンの外観は……なんや、普通の家やないの。


いざや、住宅地のダンジョンへ。


寧ろフェンスなんかもしっかりしてるし、土くれむき出しの私の家より家らしいやない。
……いやいや、でもここが「ダンジョン」って噂は間違いなく存在するんやもんね。
私はマントの裾を払い、意を決して扉を開いたわ。

…そして見事に驚かされる事になった。何故なら噂に聞いていた通り──


石造りの室内迷路。


──一歩踏み込んだ家の中は、見事なまでに「ダンジョン」になっとったから。
ごつごつした石を積み上げて作られた壁は天井に至るまでそそり立ち、私の視界を遮る。
室内に漂うのはウェナの潮風とは程遠い湿気とカビた匂い、そして冷たい石が放つ威圧感……。
入った瞬間これやなんて……流石のオネエも、ちょっと気圧されてもうたわ。

でもダンジョン言うからには、どこかに宝物だって隠されてるかも知れへんもんねv
私は気を引き締めて、片手を壁に触れさせながらゆっくりと歩き始めた。


ダンジョンを巡る時には必ずどちらかの壁に沿って歩く。
方眼紙を片手に緻密な地図を描きながら、罠に気を付けて慎重に歩を進める。
万が一罠や扉に出くわした時には、二度同じ罠にかからずに済む様地図に描き入れる……。
そんな迷宮探索がトレンドやった時代、皆は知ってるかなあ。


それはともかく。
視界の自由さえままならない石造りの迷宮の中、私は行く手に微かな煙を見つけたんよ。
煙…まさか、ダンジョンの中で何か燃えてるんやろうか?
こんな換気の悪い所で火なんか焚いとったら、遠からず酸素が無うなって窒息するやない!
そう思った私は急いで煙の元へと急いだわ。

でも、近付く毎に強くなっていくのは火の立ってる匂いやなくて、柔らかな香りやった。
ふんわりと漂ってるのは息の詰まる煙やなくて、鼻先を温かに擽る……湯気?
という事は、この先にあるのは……


ダンジョンなのに、バスタブ。


……バスタブ。
そう、バスタブやったんよ。
ダンジョンの中で水言うたら、普通泉とか川とか地底湖とかやねんけど……
今私の目の前にあるのは、どこからどう見てもバスタブ。湯船。浴槽。風呂。
……なんで、バスタブ?

そんな疑問は勿論頭にあったんやけれど、この温かそうな湯を見てたら我慢利かんでねえ。


オネエ、湯浴み中。


ん~……ええお湯やったわv
湯に浸かったら体が痺れるとか、魔物が出てくるとか、財宝が見つかるなんて事はのうて、
ただひたすらにくつろぎの時間を過ごす事が出来たんよねえ。
さ迷うお人からの目隠しも完備されてるし…ここ、結構素敵なダンジョンなんちゃう?

ともあれ、湯上りのほっこりした心と体で探索を再会した私。
このダンジョンに漂う湿気は、実はこのバスタブの所為ちゃうかとアタリを付けた事で
探索の足取りもかなり軽くなっとったわ。

そして探索の末に見つけたのが、これ。


布団があれば寝る、それが私のジャ(ry


石造りのダンジョンにはかなり不似合いな、可愛いピンクのお布団。
見た目にも体がすっぽり埋もれる程柔らか。そして肌触りもふんわりと心地良い…。
こんな所に布団がある訳なんて無いのに…オネエ、誘われる様に横になってしもて…。
ちょっとだけサイズが小さいけれど……寝心地も良くてついうとうと……。

……。
……はっ!?

あかん、ダンジョンで寝るなんて「私を襲って下さい」と宣伝して回るようなモンやないの!
きっと風呂に浸からせて油断したところを、いかにも暖かそうな布団に誘い込んで、
ええ気持ちで寝かせる事こそがこのダンジョンの罠やったんやわ……!

私は慌てて跳ね起き、急いでダンジョンの外へとまろび出た。
背中に低く響く笑い声が聞こえた気がしたんは、私の気のせいやろうか?
そしてその声が、出会ったばかりのお兄さんに良く似とった気がしたのも……。


このダンジョンは今でも未開のジャングルの中にひっそり佇んでると思う。
興味のある子はジュレットから渡し舟に乗って、探してみる事をお勧めするわ。
運が良かったら、このダンジョンの『主』に会えるかも知れへんよ?
ただし、バスタブとお布団には気を付けて……ねv

(註:文中・画像に登場する「素敵なお兄さん」は、あくまで健全な青年勇者でございます)  


 
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